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う た た ね こ や
〜 谷山浩子と本のあるところ 〜 
 


 2005年 5月

2005/5/6 (金)

[感想]極上生徒会#5「華麗なる対決」

「大丈夫です、副会長。ターバンがタージマハールですからっ。絶対カレクックですっ!」
「よくわからんが、すごい自信だな」
「はい!」

 飛ばしてるなあ……。
 生徒会の来月予算をかけて遊撃部と隠密部がカレーの料理対決をするバカ話。満足。4話目の感想でも書きましたが、りのはやっぱり狂言回し的ポジションにいますね。

 この作品って、少女漫画系のギャグ漫画のような、あるいはストーリー4コマ的なものを一本につなげたようなギャグアニメなんだろうな……。でも、そういったあたりで具体的に例えられるような作品もこれといって思い浮かばないので、「ギャラクシーエンジェルからSF分をなくしたようなアニメ」とか言うほうがわかりやすいのかな。そんなわけで第1話の3分の1ほどと第2話を見た時に受けた印象からはだいたいのところで外れてないみたい。

 個人的にはいまみたいなノリのままで行ってほしいし、生徒会なんかのあの大げさな設定もこのアニメ版ではただのフリだけみたいなものだったりするんじゃないかと思ってたりします。2クールあるようなのでさすがにそれは無理かとも思いますけど。

 こんなようなタイプの作品ってライトノベルあたりでは何かなかったかな……みたいなことを考えたのですけど、そっちでもやっぱり頭に浮かばない。――と思ったのですが、森博嗣の水柿助教授シリーズを思いつきました。……い、いや、どちらも脱力系ギャグ作品じゃないですか。ミステリっぽい話が途中でちらっと出て来るのも一緒ですし(笑)

2005/5/9 (月)

 エキサイトブックスがリニューアル(こどものもうそうblog)。
「ニュースな本棚」が日刊になったそうです。トモトモ。
 そういえば、毎月1日更新だったインタビューが4月のものまでしか見当たらないんですが、どうなんでしょう。……なくなったんでしょうかね? リニューアル前も4月のままだったのかどうか記憶がないんですが。

 しまうまをさがせ(謎)。

ひさしぶりにライトノベルの話(1)

「ライトノベル」との距離感 その1
「ライトノベル」との距離感 その2
「ライトノベル」との距離感 その3
「ライトノベル」との距離感 あとがき
「ライトノベル」との距離感 追記

 もうライトノベルというくくりについては何か書いたりするような必要もないだろうみたいなことを思っていて、そんなような気持ちを表明したこともあったと思うのですけど、リンク先の文章を読んでみて、来し方と行く末の見通しを良くするためにもちょっと書いてみることにしました(大げさ)。

 ちなみに上の「何か書いたりする必要もないだろう」というのは「ライトノベルというジャンルは、もはやジャンルとは呼べない域にまで広がってしまっているのではないか」と黒雨さんが書いてるのと同じようなところが大きいです。ラノパの去年発表が行われた5月、6月頃もライトノベルについていろいろ書いてましたが、その中のこれとかこれ、それからこれとかこれのあたりが関係するでしょうか。

ひさしぶりにライトノベルの話(2)

[感想]『蛍』麻耶雄嵩

amazon / bk1

 ボクっ子なんて出して来る麻耶雄嵩にニヤニヤしろ!という感じですね。偏差値の高くないミステリファンに不親切――みたいなイメージもある作者ですけど、この作品はどのあたりにトリックがあるのかわりと予想出来るのにもかかわらず唸ってしまうまいました。面白い。

 でも、もっとちゃんとしたことは読み返してみないと書けなさそうなんですが、そこで読み返す気になるほど物語的な魅力を感じているかというとけっこう否定的なんですよね。

2005/5/10 (火)

 まあ、しまうまなんて探せばどこでだって見つかります。ほら、たとえばこんなところでも。だからきのうのことなんてさっさと忘れたほうがいいんじゃないかと……(^〜^;)

 そういえば、谷山浩子の最新アルバム『月光シアター』amazon 】をトップに貼るのもすっかり忘れてたわけですが。

 提言〜わたしが書くことを続けられた理由〜その9
『ドーム郡ものがたり』などで知られる児童文学作家芝田勝茂さんのブログでの話題。もちろんその1から始まってます。まだ当分続きそうな感じなのでこのあたりで紹介しておきますね。

[感想]創聖のアクエリオン#6「想い彼方へ」

              「彼方にいる真の敵を討て!」
<∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞⊂(゜∀゜)ネビュラチェ〜ン!
     キシャーーーーーーーーーーーン!!

 ……このアニメってどうも昔のジャンプ漫画っぽい燃えを感じてしまって何か珍しく熱くなっちゃうのですけど。今週は前々回、前回の盛り上がりからするとちょっと落ちる感じだったけどあの変態パンチはすごかった。

 わりとネタっぽく言われてるところは、わたしの場合だと脳内スキャンで自動キャンセルされてるっぽいです。というか、あの「合体」とか、少なくともネタとしてツッコミ入れたりする気にはならないというか。いまさらでしょう。それよりもああいうネタっぽい"合体"なのにもかかわらず1対1の2機合体じゃなくて3機合体になってるのは何でなのかということが気になるわけですけど、つまりあれは努力と友情と勝利の三位一体を表してるんだ!とか勝手に思ってみるわけです(^〜^;)

 いや、どこかに「魂と精神と肉体」みたいなことがちゃんと書いてありましたけどね。……念のため。

2005/5/11 (水)

 たいへん勝手ながら、谷山浩子系はやっぱりまわってるアンテナの公開を5月いっぱいで終了させていただくことにしました。いままで登録させていただいたサイトの管理人さん、アンテナを利用していただいていた方、どうもありがとうございました。
 登録させていただいている中で気に入っているサイトなどがある方は、6月になるまでにブックマークしたりご自分のアンテナに登録したりしていただければと思います。

 画像を貼りつける更新をすることがめったにないからってそのたびに画像ファイルそのものをアップし忘れるというのは何とかしたいところです……。

↓ちょっと書き忘れたことがあったので、2番目の段落にだけ追記。

ひさしぶりにライトノベルの話(2)

ひさしぶりにライトノベルの話(1)

 黒雨さんが書いてるのと同じだと思いますが、発祥としてのライトノベルらしきものはジュニア向けエンターテイメントだろうと思います。「ジュニア」って言葉も曖昧ですが、児童小説じゃなく一般小説も読める読者として最も低い年齢層といった感じかな? 適当ですけど。
 そのジュニア向けエンターテイメントで始まったものからどんどんジュニア向けという意義が弱くなっていったのと、以前からの読者が成長に合わせて中心とする対象年齢の上限が上がっていったのと、合わせて現在の状況がある。――といったようなことが"ライトノベルというジャンル"というものにいま思ってることです。
 そして対象年齢の上限が上がった先にあるのがジュヴナイルポルノで、いちど上がって来たものをここへ来てまたぐーっと下げたものがカラフル文庫やフォア文庫あたり、と。

 それとは別で、もともと読者の側がどう呼んだらいいかわからなかった小説のことをとりあえず指すためにつくられた言葉だけど、いまはそれがもう売る側にとって価値のあるジャンルとし意識されてますよね。そこまで来て、あえて「イラストのないライトノベル」みたいなことを言い出すのにも意味が出て来るわけで。ジュヴナイルポルノっていうのもこの流れに乗ろうとしてるところはあるだろうと思いますけど、これだとその呼称に「ライトノベル」が含まれてないのはどうして?ということになるかな……。

 最近のジュヴナイルポルノみたいなのは特に読んだもことないのでとりあえず置いときますが、"ジュヴナイルSF"とか"ジュヴナイルミステリ"という言葉が死語のようになっているかわりにこの言葉が使われるようになって来ている、というあたりに意味があるでしょうかね。……現在"ジュブナイルポルノ"でぐぐると804件。

ひさしぶりにライトノベルの話(3)

2005/5/12 (木)

 ライトノベルファンパーティー
 トップページの仕様が変更になって、「本日のイチオシ」として応援メッセージがランダムで表示されるようになりました。トップ絵もランダム表示になったようですね。ご苦労さまですー。
 応援メッセージの締め切りも間近! ……マジか! いまからもう1件くらい投稿しよう……。

[感想]魔法先生ネギま!#19「XIX時間目」

 幽霊少女・相坂さよの日常。
 19話目にして初めて感想を書くような気が。

 もともと幽霊ものに弱いということもありますが、満足でした。今回はオリジナル度の強いエピソードのようですね。さよのモノローグから始まって朝倉が走っていくあたりまではすごくよく作ってあると思います。そのあとはいい話にしようとしてやりすぎてるように感じるところが多少目につきましたが、まあ問題なし。ただエヴァンジェリンの使い方は都合良すぎで、しかもどんな魔法なんだか知らないけど、地縛霊を可視化することは出来てもまさか本当に修学旅行にまで行けるように出来るわけじゃないですよね……?とまで考えるとあの終わり方は良かったのかどうか(^〜^;)

 エピソードとしては一話完結のものとして今回例外的に良かっただけなので、たまたま今回見ただけだったとしても評価はたぶん変わらないだろうというあたり、シリーズとしては惜しいところです。……つまり今回のためにいままでの他の回を見る必要まではないわけで。そのあたりが今回良かっただけに残念なところ。話と直接関わらないようなクラスメイトもけっこうちゃんと動いてたけど、今回は演出自体も特殊だったので、これからも期待出来るのかよくわかりません。むむむ……、あと7回?

[感想]極上生徒会#6「大恐怖! プッチャンの呪い」

「自分でも気づかないうちに完全になじみきってしまっていて、いまさら言うのもどうかと思うのだが、それでもあえて口にしたい。
 ……蘭堂、その人形は何だ」
「プッチャンです」

 ホントにいまさらだ(^〜^;)

 プッチャンの存在へ、異常にスパンの長いノリツッコミが入るというギャグから始まるエピソード。最高。クラクラしちゃいました。

 たんなる腹話術の人形のようにも自律的にしゃべっているようにも見えるというところで曖昧にして来たプッチャンの謎をメインにした話。そのプッチャンが存在しない/存在するという判断をひたすら引っくり返していくだけと見ればシンプルな展開で、それだけにきれいでよくまとまってます。そのプッチャンの存在を「腹話術の人形なのかどうか」という意味ではっきりさせたところで、雷のシーンをきっかけにして「死んでしまったのかどうか」という意味でさらにくり返し問題にするのですけど、そこでノリもギャグよりからシリアスよりへと同時に入れ替わるところがまた良い。

 ただ、あまりに素晴らかったために「もうここで終わりにしてもよかったんじゃないか」とまで思えてしまうところが唯一の難点でしょうか(^〜^;) ……といっても、この作品のシチュエーションコメディ的なノリからすれば、この復活オチも当然ですけど。こういうシリアスなのかギャグなのかというギリギリなところを行ったり来たりするのもいままでにノリがつくられてるからですね。とりあえず今回は「第1部終了」みたいな感じでしょうか。

 以下、妄想。それにしても、こうなると第1話の前半を見逃したのがけっこう痛いように思えて来ますね。

 プッチャンが自律的にしゃべっているらしいということになったところで、それじゃあ人形なのにしゃべるのにはいったいどんな説明がつけられるのかということになると、どうとでもいえるでしょうけど、生徒会長がそういうふうに世界をつくりかえてるんじゃないかと思うところ(^〜^;) 今回も会長の言葉をきっかけにして復活してるし、第3話の冒頭に出て来たりのと母親のエピソードも、本当は母親が死んだ時の悲しい夢だったはずのものが一緒に寝ていた会長の能力で「けっこう平気」な夢に変更されたんじゃないかということで。まあ、もう一段当たり上の真相があってもまったく不思議ではないです。インド人ネタも普通ならあの場限りっぽいですけど、インド→→→りの母→りのというふうにプッチャンが渡っててもストーリー的に問題はないかな……。

2005/5/13 (金)

 新井素子ファンへ100の質問(試案)(素研管理人の雑録)
 これから質問を増やすかもしれないそうですが、とりあえず。

 2回続けたライトノベルの話は残りもあと2回かな?
 すでにたいした話も残ってないのですけど、ちと休憩中……。

[更新]谷山浩子ファンへの101の質問

 かすりさんの回答へのリンクを回答集に掲載させていただきました。
 かすりさんのサイトkasuri's WEBSITEにある回答ページへのリンクです。

 かすりさん、ご回答どうもありがとうございました。かすりさんと逆で、わたしは浩子さんから綾辻さんを知りました。
 去年の江東区のコンサートは良かったですね。あの栗コーダーや少年少女合唱団とみたいな編成でもっといろいろ聴いてみたいです。

2005/5/14 (土)

 食卓にビールをのなぞなぞなぞ☆ <食卓にビールを3>
 3巻もたいへん面白うございました。廃墟篇もそうですが、不動産屋篇もかなり微妙な変化球。

 すべてがFになっている

2005/5/15 (日)

 ↓いやいや、なごませてもらいました。そのいちせさんがきょう書いてる『憂鬱アンドロイド』はちょっと気になりますね。タイトルからすると青春という名のラーメンって感じと思われ(<どんなのだ)。

 ↓の関係で非SFコミュニティ寄りで古いログのありそうなサイトを調べてたんですけど、好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!の過去ログをうっかり読んでいちせさんに萌やされてしまいました(^〜^;) 96年の頃から萌えキャラだったなんて……。

ひさしぶりにライトノベルの話(3)

ひさしぶりにライトノベルの話(2)

 わたしがライトノベルという言葉をよく使うようになったのは、ネットの読書系サイトを読むようになって自分でも日記や感想を書くようになってからなので、ここ4年か5年くらいのことだろうと思います。
 それまではライトノベルとかヤングアダルトとかジュニア文庫とかいった言葉があるのは何となく知っていたけど、たぶん実際に使うことはなかった。……というのは、ひとと小説の話をするようなことがなかったからですけど。
 あと、そういった言葉の中でライトノベルという呼称が支配的だという意識が特になかったので、そうやって読書系サイトを読むようになった頃にその言葉が思っていたより多かったことにちょっと驚いたような憶えはあります。自分でも本の感想を書くようになってからのログで確認出来るものからすると、2001年の時点ではすでにライトノベルという言葉を使うことに疑問を持ってはいなかったようですが。

 そんな個人的な記憶を引き出してみたところで、ついでに"ライトノベル"という言葉の歴史みたいなところについてちょっとまとめてみることにしました。……ちなみにこんなことを書くのはたんなる言葉の使われ方、広がり方みたいなものに対する興味であって、ライトノベルというジャンルとしての定義だとか歴史だとかいった話ではないつもりです。

【1980年代終わり】
"ヤングアダルト"という言葉が、スニーカー文庫のようなものを指す言葉としてSFファンのあいだで使われ始める。
[参考:Aliログ:日記抜粋:ヤングアダルト(2)

【1990/12】
"ライト・ノベル"という言葉が、パソコン通信の「SF&ファンタジーフォーラム」でスニーカー文やコバルトなどの作品のための掲示板のタイトルとして採用される。
[参考:Aliログ:日記抜粋:ライトノベル

【1995】
 現在"ライトノベル"という言葉が確認出来るwebページとしては狂乱西葛西日記95年4月6日〜6月30日nozomi Ohmori SF page)あたりが最古?
 同じく"ヤングアダルト"という言葉が確認出来るwebページでは狂乱西葛西日記95年10月1日〜12月31日が古いでしょうか。

【2000/1/24】
 2ちゃんねるの掲示板「ライトノベル・雑誌・エンターティメント」が出来る。
(そこから「ミステリ板」、「雑誌板」、「SF・ファンタジー板」などが分離した結果として「ライトノベル板」になったということのようです)
[参考:2ch・ライトノベル板の歴史2ちゃんねるの歩み
 なお、この板自体は「文学版」からの分離独立?→参考(506)

 そんなわけで、だいたいネットに個人のサイトが出来始めた時点で"ライトノベル"も"ヤングアダルト"もそれなりに広まっていた模様。LightNovels CROSSROADでの「ライトノヴェルズ好感度アンケート」も97年からずっと続いているのでけっこう古い使用例ですね。

 SFファンのあいだで使われることもあった"ヤングアダルト"という言葉は、90年代に入った頃には商業出版物でも使われ、そういった状況が90年代の終わりまでは続いたようです。
[参考:草の日々、藁の日々 00/1/9・10
"ライトノベル"のほうは商業出版で使われるようなことがあまりなかったので、ニフティの掲示板から生まれた言葉がどのあたりでどのくらい広まっておよそ10年後に2ちゃんねるの掲示板のタイトルにまでなったか、みたいなことはネットをちょっと使っただけじゃ見えないですね。
 ……ただ、手元にある菅浩江『メルサスの少年』(新潮文庫版・91年)に収録されている高千穂遥による解説にはすでに登場しているので、どうやらその時点でまだパソコン通信の中だけの言葉だったというようなことでは少なくともないようです。
> 意味不明の言葉を耳にするようになった。
>「ヤングアダルト」とか「ライトノベル」などという言葉だ。

 時期的に見てもたぶん、わたしが"ライトノベル"という言葉を見たのはこれが初めてに近いんじゃないかと……。

 ライトノベルという言葉が売る側にとっては好ましくなく、避けられがちだったというのはずっと続いていたようですが、実際に98年ごろにもネット上でそのあたりに関係する議論があったようです。
[参考:Alisato's 本買い日誌1998.12.05(土)98年9月の風虎日記

 とりあえず事実らしき部分はそんなところで。軽い気持ちで書き始めたわりには長い記事になりましたが、わたしに出来るのはこんなところでしょう。
 さて、以下に書くことはあくまで想像ですので、そのつもりでよろしくです。

「ヤングアダルト」
 主にSF寄りの場でこの言葉が使われることもある状況が10年ほど続いたけれど、すぐ上のリンク2件にもあるようにそれはスニーカーや富士見ファンタジアとは違うジャンルの小説にも使われていた言葉だった。別ジャンルのものが同じ言葉で表されているその状況を不都合に思っていた人がいたこともあって一定以上には広がらなかった(わたしもめんどうだとは思ってました。……って、去年書いてるし(^〜^;))。……あと、SFファンとライトノベルとの微妙な関係なんかも影響したりするのかもしれませんが。

「ライトノベル」
 こちらは「ライトファンタジー」といった言葉と一緒にファンタジア文庫やスニーカー文庫の作品を指して使われていたんじゃないでしょうか。ファンタジア文庫のような和製ファンタジーのブームが収まり、電撃の時代が来るようになって、非ファンタジーの作品も総称出来るライトノベルという言葉がネットの普及に合わせて広がった。商業メディアでも避けれがちで、そうした売る側とファンとの繋がりが強かったSFコミュニティでは広まりにい傾向のあったライトノベルという言葉が、売る側の意図と関係の薄いネットのコミュニティでは広がりやすかった?

ひさしぶりにライトノベルの話(4)

2005/5/16 (月)

 恩田陸作品調査Mystery Laboratory
 それぞれの作品について、自分がそうだと思っているジャンルと評価にチェックして投票する企画ですね。

 ライトノベルファンパーティー
 応援メッセージ企画"私のイチオシ"の応募締め切りが5月22日まで延期されました。

 きのうの「ライトノベルという言葉の歴史」みたいな話はあくまでフォローやツッコミ待ちみたいなクオリティのつもりだったり。
 話自体はもうちょっとだけ続くんじゃよ。

 響鬼が面白いですね。

[感想]『リピート』乾くるみ

amazon / bk1

 SFでもなくミステリでもなく、時間ものとしてなかなか面白かったです。時間ものでも、カジシンみたいなジュヴナイルSFともわりと違う方向ですけど。本当に「リピート」が出来るんじゃないか、と思うようになった主人公の浮ついたような感覚がやけに伝わって来ます。『マリオネット症候群』の時と同じで西澤保彦と近いですね。SFミステリとしての面白さは西澤保彦作品の平均点より高めのように思いました。

 ミステリとしては、わかる人にはわりと簡単にわかる真相なんだろうけど、あまり手がかりみたいなものを重ねて真相に至れるタイプの謎というわけではなかったような。

 風間がリピートをくり返してるといったのがどうしてなのかというあたりはよく理解出来ませんでした。いや、くり返してるだけならいいんですけど、わざわざ何人も仲間増やそうとしたらトラブルの起こる可能性がぐっと高くなってしまうと思うんだけどなあ……。

 嫌いじゃないですけど、乾くるみってこんなような終わり方ばかりじゃないですか?(^〜^;)

2005/5/23 (月)

 幼なじみ診断(浅木原書店の日誌)
「面倒見の良い幼なじみ」でしたー。→結果
 幼なじみというより、たんに姉属性が出ただけのような気も。

[感想]コミックハイ!6月号

 半信半疑というか、実際に始まるまでは安心出来ないぞとか思ってたのですけど、本当に山名、流星、タカハシの連載が揃ってしまいました……。このうちのひとりが連載どころか読み切り書いてるだけでも貴重だったことを考えるとものすごいことです。いやまあ、個人的にはですけど。あとはとりあえずタカハシマコの連載が無事に終わるまでは雑誌が続いてくれればなあ。……いやホントに。

 休刊前からの連載はだいたいどれも安定して良いです。桐原いづみ『ひとひら』も「休刊前はこんな漫画だったっけ?」と思うくらい読み応えありますね。

 タカハシマコ『エオマイア』は連載2回目でカラー4Pつき。キャストなんかからしてもタカハシマコの良いところをつぎ込んだような感じですけど、真紀も林もかわいいのに普通に死んでたり変質者の男も出てたりもして、純粋に先が楽しみです。

 流星ひかる『それはロボット』は休刊前の読み切りみたいだだったらちょっとどうかと思ってましたが、なかなか良い流星ひかるですね。「研究所から1週間だけの転校生(ロボット)」とかいろいろ恐ろしくベタなのが流石というべきか。

 山名沢湖『委員長お手をどうぞ』はまた変化球ですね。ノリで押し切ってるっぽい感じもあるけど楽しい。放送委員長が濃いなあ(^〜^;)

2005/5/25 (水)

 まだ終わりませんでした。

ひさしぶりにライトノベルの話(4)

ひさしぶりにライトノベルの話(3)

 前回まとめたところでわかりそうなのは、ファンタジア文庫を含む文庫レーベルがたくさん生まれたり消えていった80年代後半から90年代初めくらいの時期にライトノベルという言葉が出来て、メディアからは避けられがちだったために一般的なレベルにはなかなか広まらなかったその言葉がインターネットの普及に合わせて定着した、といったあたりでしょうか。

 その80年代後半より前のもので「ライトノベルの元祖」みたいな感じで名前を挙げられる作品がいくつかありますが、それらはもちろんリリースされた当時にライトノベルと呼ばれていたわけではないわけです。ライトノベル的な面白さを持っていたとしてもそのジャンルが形成されていなかった時代にそれが意識されていないのは当然ですが、そういった作品たちがすでにあったジャンルやレーベルにまだ収まっていたというのが80年代後半以前の状況だと思います。

 たとえばファンタジーとかSFとかいったジャンルは海外ですでに出来上がっていたものですが、上に書いたようにライトノベルはそうした既存のジャンルやレーベルに最初は収まっていたものが独立して生まれたものだと言えるかと思います。そして"漫画やアニメみたいな小説"みたいな言われ方もあるように、それまであったも小説にもうまく収まりきれなかったものだとも言えるでしょう。"ジュヴナイル"や"ヤングアダルト"、"ジュニア小説"と呼ばれる、対象年齢によるような区分に収まりきれなくなったものでもあると思います(それがそういった年齢層を指す呼称が退けられた理由でもあるでしょう)。

 ライトノベル的な面白さみたいなものがどうして生まれて来たのかは置いておくとして、ライトノベルというジャンルについては上に書いたような状況があってバラバラに生まれて来たものが集まったり、形を変えたりして出来たという感じでしょうか。そのためにファンタジーとかSFとかいったような物語ジャンルとライトノベルを単純に並べて考えようとするのは無理なところもあるでしょう。そういう意味では、ライトノベルはもともとジャンルじゃないものだったという見方もあるんじゃないかと思います。

ひさしぶりにライトノベルの話(5)

2005/5/27 (金)

ひさしぶりにライトノベルの話(5)

ひさしぶりにライトノベルの話(4)

 それ以前はともかく、ライトノベルというような名前が使われるようになればそれはジャンルになるし、それは名前を必要とするようなジャンルが出来つつあったということでしょう。それが80年代後半から90年代初めの、文庫レーベルがいくつも生まれたり消えたりした頃だった。……ということは、レーベルという目に見える判断材料があることでライトノベルはジャンルとして意識されるようになっていったことになり、それをジャンルの拠り所としてるところが強いということも言えると思います。

 これはイラストについても同じだと思います。ライトノベルの成立はアニメや漫画よりも遅いですが、そうなったのは先にアニメや漫画で認められていたような面白さがあって、それを今度は小説で表現しようとして生まれたのがライトノベルの面白さだったという経緯があるからでしょう。つまり、そうした面白さを伝えるのにもともと絵のような視覚的な表現が文章よりも適していたということです。ですからその面白さを取り入れた小説であったライトノベルにアニメや漫画のようなイラストがつけられたのは自然なことで、それまでの小説に挿絵がつけられていたのとは違う意味を持っていたことになります。そして、そうやってつけられたイラストというのはもともと文章よりもライトノベルに取り入れられた表現に適していたわけなので、いままであった小説とライトノベルとの差を意識させる要素としても文章より強く働いたのだと思います。

 そんなわけでライトノベルは物語ジャンルとしても複数のものを含んでいてひと言で説明することの難しかった物語の内容より、レーベルによる区分や表紙のイラストのような目で見てわかりやすい要素によってジャンルがとらえられることが多かった。それが現在まで続いている状況でしょうか。

ひさしぶりにライトノベルの話(6)

2005/5/29 (日)

 とりあえずこんなところで。

ひさしぶりにライトノベルの話(6)

ひさしぶりにライトノベルの話(5)

 そんなわけで、ライトノベルを見分けるのにレーベルやイラストの力は大きいし、それがあってジャンルが形成されたというところは強い。でも、そうやってジャンルとして認識されるようになったあとの現在ではすでに、レーベルやイラストはジャンルを見分けるのにわかりやすいライトノベルの要素ではあっても、少なくともそれがなければライトノベルではないといった必須条件にはならないように思うのですよね。

 ライトノベルについて、登場人物の描写や会話などがアニメや漫画などを意識したものになっている小説だというような文章的な部分によった説明もあります。このような説明で表されている文章的な要素とイラストのようなパッケージ的な要素とが一般的にライトノベルでは大きな特徴となると思いますが、ふだんアニメや漫画やライトノベルなどを読んでいる読者なら、イラストがなくても文章にライトノベル的な面白さがあればライトノベルだと思って読めるでしょうし、自分でイラストを想像したり描いたりすることも出来るでしょう。

 大雑把な話としては、ジャンルの定義とかはともかく、読者であればそういった定義みたいなことを考えなくてもその作品がライトノベルかどうかは読めば判断出来るです。……もちろん、他人の同意を得られるとは限りませんが(^〜^;) それはいままでだいたいレーベルとかイラストとかで判断されるようになっていたのですけど、現在はそういった要素によらなくてもわかるようになっているんじゃないか。そういったことです。ジャンルとしてライトノベルというものを意識しなくてもいいかな、というようなことを個人的に思っているという話についてもそういったような理由によるところは大きいです。

 でも、レーベルやイラストでライトノベルかどうかを判断するような方法はわかりやすいからこそジャンルを形成することが出来たわけで、たぶんこれからも有効でもあるしそうしたレーベルの作品がジャンルを維持していくのだろうとは思います。――ただ、面白いものであればレーベルとかジャンルとかいった枠を超えて広がっていくのも当然のことだと思うのですよね。

ひさしぶりにライトノベルの話(7)

2005/5/30 (月)

 萌えは細部に宿る。

ひさしぶりにライトノベルの話(7)

ひさしぶりにライトノベルの話(6)

 このあたりはもうあとがきみたいなもの。というわけで、こういうことを書いてるのって、ライトノベルの定義みたいなつもりはないのですよね。……まあ、読む人によってはあまり変わらないかもしれませんがけど。どちらかというともうちょっと広く"ジャンルというもの"についての話のつもりなんだと思います。そのあたりはもうちょっといろいろあるのですけど、またあらためて書くかも、ということで。

 ライトノベルという呼称についてはネットが広まってから本格的に定着したようなところがあるらしいという感じで書いたわけですけど、ネットを始めてからその呼び方を知ったという人も実際にけっこういるみたいですね。そうした呼称の定着をともなった、いま盛り上がってるように思える状況についてはネットを中心にしてるところがあると思うのですけど、その現在ライトノベルとしてイメージされるものがそう呼ばれるようになったりとかどういったものを示すのかという共通認識みたいなものが出来たりとかしたのは、考えてみればまだほんの数年のことだとも言えるのですよね。だからこういったことからすると、また数年もしないうちにライトノベルの一部やそれに近接したものの中から新しい名前で呼ばれるジャンルのようなものが出来たとしても不思議じゃない気はします。他のジャンルの中にあったものからライトノベルが成立したように。

 まあ、そんなわけでこのあたりで終わります。ちろっと書くだけのつもりでだいぶ長くなってたりしますが(^〜^;)



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