う た た ね こ や
〜 谷山浩子と本のあるところ 〜 

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過ぎ去る日々をノコして(いわゆる日記)

2002/12/27
 冬コミのあすかさんのサークルの新刊「猫耳音楽館2」に原稿を載せていただきました。谷山浩子の「森へおいで」特集で、わたしのは小説です。興味のある方はよろしくです。

12月29日(2日目) 東地区/ニ29b/猫耳集会(谷山浩子)
12月30日(3日目) 東地区/T60a/STUDIOまじかる☆らんど(創作少女)
 今年は年間ベスト10っぽい企画をやってみることにしました。……といっても、順位はあえてつけなかったのですが、だいたい紹介する順番に印象の強かったものだと思ってください。
 対象は小説、漫画、アニメなど、同人作品も含めたオールジャンルで今年リリースされたもの、または初めて読んだり観たりしたもの、場合によっては個々の作品でなく作家等を対象に、という感じで(谷山浩子は別腹別格ということで対象外)。



 山名沢湖【漫画】
    「ミズタマ」(同人)、アワーズライトの読み切り作品などのすばらしい作品の数々により、今年のベスト1は文句なしにこの人。本当に今年は山名さんに始まり山名さんに終わるという感じでした。こんなすばらしい感性と表現で漫画を書く人がいるんだ、という新鮮な驚きをともなうめったにないだろう出会いでした。

     年が明けたらいよいよ初コミックス「いちご実験室」が発売ということで楽しみです。
芝田勝茂「きみに会いたい」【小説】
     ヤングアダルトで、少年ドラマシリーズや大林宣彦あたりの角川映画みたいなSFジュヴナイル的な物語。プロローグを少し読んだだけで目を離せなくなって、読み終えてからもずっとあとに残る作品でした。

     ……あまり書けることがない気が(^〜^;)
     未読の方がいたらあまり詳しいことは知らない状態で作品を読んでもらいたいな、と思うと内容に触れるのも勿体ないのですよね。
「おジャ魔女どれみ」【アニメ】
     今年もたくさんの名エピソードを見せてもらいました。シリーズ4年目、放送150回を超えてなおこれだけの作品を作れるというのはすごいと思います。
     特に印象に残っているのが次の2作品(……宮原さんはまさるでもももこでもおいしいところを持っていくのだというわけで(^〜^;))。

    「目をさまして!あやつられたももこ」(第3期【も〜っと!おジャ魔女どれみ】の49話)
     3期になって登場した新キャラクターのももこが1年前に死んだ、実の祖母のように好きだったマジョモンローと再会し二度目の別れをする話。事実上第3期の最終回になるすばらしいエピソードでした。

    「秘密基地を守れ!」は第4期【おジャ魔女どれみドッカ〜ン!】の17話で、こちらは単発エピソード。男の子たちが大人や女の子に秘密で自作の飛行機を作ろうとする――という王道ネタですが、「どれみ」らしく30分という枠を飛び越えるような見事な作品でした。
「灰羽連盟」【アニメ】
     ついこのあいだ感想を書いたばかりですし、そこでも書いたように終わったばかりでまだ感想がまとまらないというところもあるのですが、このような作品を観ることはなかなか出来ないということは確かですね。商業的に成立しにくいということはあるのでしょうけれど、こういった作品を望んでいる人間が少ないというわけではないので複雑なところです。
クラフト・エヴィング商會「じつは、わたくしこういうものです」【小説】
     タイトルの横に【小説】としましたが、実際のところはどのように分類したものかと迷う、じつにうさんくさい本です(^〜^;) まじめに大風呂敷を広げいている感じというのはテレビ番組では「カノッサの屈辱」あたりに通じるかもしれません。発想は奔放ですが、そこに登場する人たちの文章(コメント)は地に足がついているというかささやかな真理とでもいったような言葉が多くて、それがこの本の世界観みたいなものを支えているような気がします。

     じつは他の作品をまだ1冊も読んでいないのですが、上にあるタイトルからリンクしたAmazonのページから他の作品の紹介を見たら、すごく読みたくなって来てしまいましたよ。
大塚英志「定本 物語消費論」【評論】
     80年代後半に書かれた文章ですが、内容はいまでも影響を持っているようなすごくおもしろいものでした。小説とかではないのですが、この作品に書いてあること自体が物語になってもいますね。
田中ユタカ「愛人(4)」
     次に出る5巻で完結することになっている作品の4巻目。……というわけでこういう企画で選ぶ対象としてはイレギュラーだと思うのですが、あえて選ばせるくらいこの巻は壮絶でした。
「白詰草話」【ゲーム】
     漫画でもアニメでもない表現をするシステムのアドベンチャーゲーム。システム自体が他の作品に比較出来るようなものがないという点では「じつは、わたくしこういうものです」と近いかもしれません。そのシステムだけでなく、それを使った演出のセンスもよかったと思います。



 こんな感じですね。次点としてこのあたり。

真柴真「夢喰見聞(1)」【漫画】
「ほしのこえ」【アニメ】
甲田学人「Missing―神隠しの物語」【小説】
時雨沢恵一「キノの旅」【小説】
冴木涼「時計の森の殺人」【小説・同人】

 漫画はすぐ拾えるような形で記録をつけていないので、おもしろかったのにもかかわらずすっかり忘れてる作品や1年以上前に読んだものと勘違いしている作品もひょっとしたらあるかもしれません。
 そうそう。

 ネットではMystery Laboratory本格ミステリファン度調査ですね。派生企画も含めておもしろかったです。
 あと、バーチャルネット司書・葉子20歳(^〜^;) ……いえ、オチとかいうわけではなく、心に留めておかなければいけない出来事です(^〜^;)

2002/12/23
【アニメ】灰羽連盟

 完結、ということで全体的な感想を書いてみます(いまさら)。



 まいりました。うーん、まいった……。

 すばらしかったですね。絵もストーリーも演出も飛び抜けたアニメだったと思います。
 設定からどんな展開を目指している物語なのかわかりにくいということもありましたし、公式サイト日記に書かれているスケジュールが冗談のようにきついものだったりしたこともあってこの水準の高さが逆にどこかでヘタれるのではないかという心配もありましたが、最終回まで見事なつくりでした(わたしの場合、絵に関する細かいことはわかりませんが)。

 こんなまるっきりマイナー漫画みたいなアニメ(実際、原作は同人誌なわけですが)が地上波の放送(関東だけっぽいですが)でつくれるというのがすごいですね。漫画であれば打ち切りになったりしても不思議ではないというくらいの内容である気がしますが(^〜^;) いいかげんアニメをチェックするのはやめようかと思っていたところにこういう作品が出て来るというところがなかなか困ったところです。……また当分はこのような作品はないでしょうけど(^〜^;) 欲を言えば、lainのようにリアルタイムで見られる時間にちゃんと毎週30分ずつ観たかったです。それにしても、安倍吉俊がらみではいままではずれがないです。

 この物語の舞台は特殊な世界であって、それが暗示しているところは特に何の説明もなくてもこんな作品を好んで観ているような人たちには共通の諒解があることがネットに上がってる感想を読んだりしてもわかりますが(そもそも天使の姿だったりもするわけでむしろ明示的ですが)、そうした世界の中にあるレキの部屋というもうひとつ内側の特殊な世界、という準備があって最終回の演出が成立していますね。そのあたりでは「少女革命ウテナ」みたいですが。壁に囲まれた世界で暮らす少女たち、という設定は学園物でもありますし(ラッカがセーラー服を着て必死にそのことを主張してますけど(笑))

 うん。やっぱり感想がまとまりません(^〜^;) またしばらくして何か書くかもしれません。……でも、そんなことはどうでもいいんです。すばらしい作品でした! 以上!

 ……って、まる投げですが(^〜^;)
 しかし、実際のところ幕引きよりもその前の鬱展開のほうが印象は強いわけなのですが、そのあたりの内容というのは自分の中でそう簡単には処理出来ない取り扱い注意のものなんだと思います。だからこんな感じで終了。



 ところで、クラモリっていう名前は「暗森」なのでしょうかね。まっくらくらいくらい。

 ……やっぱり、あの街並みの中にあって名前に使っているのが漢字っていうあたりだけでもこれは人を選ぶアニメですね(^〜^;)

2002/12/19
【更新】訂正

 12月15日に更新した谷山浩子ファンへの101の質問田辺まさんの回答ですが、64問目の回答を間違えたままアップしてしまったので訂正しました。
 田辺まさん、どうもすみませんでした。
 山名沢湖「ユキノヒBOOK」(なかよし増刊ふゆやすみランド収録)読みました。「ユキノヒ図書館」「ユキノヒBOOK」の2編。

 わたしが読んだ過去2回(だったかな?)を含めた山名さんのなかよし増刊作品でいちばんよかったです。「雪」と「本」と「恋愛」の三題話という感じですが、「本よりわたしにぐっときてくれー!!」がよいなあ。
「ユキノヒBOOK」の出だしに入ってるト書きは「R.O.D」みたいですね(笑)
 岩倉玲音さん家のOSカトゆー家断絶より)

 懐かしぃ>「頑張ってます……」

 でも、前に同じものを見たことがあるような気も……。作成日も古いですしね。
【どれみ】12月15日

 いまさらそのネタですか(笑)>FLOAT5

 いよいよ本当に4年分の締めに入ってますね。

2002/12/17
 川上弘美原作谷山浩子主演・音楽によりNHKFMで放送されたラジオドラマ「神様」平成14年度文化庁芸術祭大賞(ラジオ部門)を受賞したそうです。
【収穫】12月17日

「毛布おばけと金曜日の階段」橋本紡[電撃文庫]

 電撃のサイトで新刊情報を見て、これは読んでみたいな……と思ってたのですが、書店で見てやっぱり買ってしまいました。読み始めたところです。

 それにしても、(ごく普通の本屋なのに)ライトノベルのコーナーに行ったらマリみてが全シリーズ平積みになっていてちょっと驚き。
 なぜかマリみてお姉さま度チェック(V林田日記より)なんてのも拾って来てたり。

2002/12/15
【更新】谷山浩子ファンへの101の質問

 田辺まさんの回答を加えました。

 田辺まさん、ご回答どうもありがとうございました。
 モンキーRさんのサイト「谷山浩子・曲名当てクイズ!」という企画が行われてます。

 左手で答えを選択、右手でEnter……の繰り返しでかなりスピードアップ出来ますね。豆知識ー。
 横書きと縦書きの感覚の差について(12月13日)
 まいじゃー推進委員会より。

 横書きだと線の認識で縦書きだと点。なるほど……。

2002/12/12
 きょうの大阪さん。

「きのうこわいことがあったんや。

 近くに酒屋があってん。それがな、いきなりセブンイレブンになってたんや……」
 永田萠 妖精の森美術館

 無料展示と有料展示があります。
【どれみ】12月8日

 残り10分くらいでテープが切れてました。ぽかーん。

2002/12/09
 偽コミックファン度調査Singles cafeさんで各種ファン度調査がまとめられてました。

 そんなわけで、まだだったものをやってみました。
 ファンタジー小説ファン度調査

 352冊中11冊。

不思議の国のアリス / ルイス・キャロル
「ゲド戦記」 / アーシュラ・ル=グイン
鏡の国のアリス / ルイス・キャロル
はてしない物語 / ミヒャエル・エンデ
「オズの魔法使い」 / ライマー・フランク・ボーム
トムは真夜中の庭で / フィリッパ・ピアス
星の王子さま / サン=テグジュペリ
エルマーのぼうけん / ガネット
幻獣の書 / タニス・リー
雪の女王 / ハンス・クリスチャン・アンデルセン
森は生きている / サムイル・ヤコヴレヴィチ・マルシャーク

 何だか(^〜^;)
 読んでいてもタイトルをまったく憶えてない、というのもありそうですが。
エロゲ廃人度調査(@遥かな道しるべ

 300作品中17作品。
 ……ファンタジー小説より多いとわ。

Kanon/Key
To Heart/Leaf
AIR/Key
痕/Leaf
ONE 〜輝く季節へ〜/Tactics
月姫/TYPE-MOON
君が望む永遠/アージュ
雫/Leaf
歌月十夜/TYPE-MOON
加奈 〜いもうと〜/D.O.
MOON./Tactics
かえるにょ・ぱにょ〜ん/ALICE SOFT
EVE 〜burst error〜/C’s ware
Phantom 〜Phantom of inferno〜/NitroPlus
sense off 〜a sacred story in the wind〜/otherwise
白詰草話/Littlewitch
Lien 〜終わらない君の唄〜/PURPLE

 いままででいちばん「順位が上のものしか知らない」ジャンルでしょうね。
【収穫】12月8日

「ロケットガール」野尻抱介[富士見ファンタジア文庫]

2002/12/08
 偽コミックファン度調査(@Singles cafe

 180冊中48冊でした。
 割合でいうと26、7%だから……これも本格ミステリ、国内SFと同じくらいということに。
 説明書きによって、連載のみでけっこう読んでると思われるものも含めました。

「ドラえもん」(藤子・F・不二雄)
「ぼくの地球を守って」(日渡早紀)
「幽☆遊☆白書」(冨樫義博)
「金田一少年の事件簿」(さとうふみや/天樹征丸)
「彼氏彼女の事情」(津田雅美)
「ここはグリーン・ウッド」(那州雪絵)
「電影少女」(桂正和)
「ジョジョの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦)
「地獄先生ぬーべー」(岡野剛/真倉翔)
「封神演義」(藤崎竜)
「多重人格探偵サイコ」(田島 昭宇/大塚 英志)
「寄生獣」(岩明均)
「フロイト1/2」(川原泉)
「きまぐれオレンジ☆ロード」(まつもと泉)
「究極超人あ〜る」(ゆうきまさみ)
「最終兵器彼女」(高橋しん)
「ふしぎ遊戯」(渡瀬悠宇)
「あずまんが大王」(あずまきよひこ)
「ゴーマニズム宣言」(小林よしのり)
「あたしンち」(けらえいこ)
「かってに改蔵」(久米田康治)
「赤ずきんチャチャ」(彩花みん)
「帯をギュッとね!」(河合克敏)
「BOYS BE…」(玉越博幸/イタバシマサヒロ)
「うわさの姫子」(藤原栄子)
「ちょびっツ」(CLAMP)
「ラブひな」(赤松健)
「羊のうた」(冬目景)
「たとえばこんな幽霊奇談」(楠桂)
「ロダンのココロ」(内田かずひろ)
「そんな奴ァいねえ!!」(駒井悠)
「りびんぐゲーム」(星里もちる)
「目隠しの国」(筑波さくら)
「ディスコミュニケーション」(植芝理一)
「宇宙家族カールビンソン」(あさりよしとお)
「快傑蒸気探偵団」(麻宮騎亜)
「おっとり捜査」(小手川ゆあ)
「まんがサイエンス」(あさりよしとお)
「魚の目(さかなのめ)」(黒井貴也)
「ご近所の博物誌」(わかつきめぐみ)
「おやつ」(おおひなたごう)
「辣韮の皮 萌えろ!杜の宮高校漫画研究部」(阿部川キネコ)
「KaNa」(相楽直哉/為我井徹)
「月詠」(有馬啓太郎)
「CROSSBONE'S DETECTIVES<クロスボーン探偵団>」(箱田 真紀)
「はちがつのうさぎ」(水原賢治)
「蛍のあかり」(福原鉄平)
「人造少女」(夏目さとる)


2002/12/06
 国内SFファン度調査(@kansuke.jp

 300作品中80作品でした。
 数だけ見れば、本格ミステリファン度調査とほぼ同じ結果。

・『ふわふわの泉』(01) 野尻抱介
・『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(01) 田中啓文
・『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(01) 滝本竜彦
・『虹の天象儀』(01) 瀬名秀明
・『イリヤの空、UFOの夏』(01) 秋山瑞人
・『M.G.H.楽園の鏡像』(00) 三雲岳斗
・『タツモリ家の食卓』(00) 古橋秀行
・『ピニェルの振り子』(00) 野尻抱介
・『八月の博物館』(00) 瀬名秀明
・『永遠の森 博物館惑星』(00) 菅浩江
・『ぼくらは虚空に夜を視る』(00) 上遠野浩平
・『月の裏側』(00) 恩田陸
・『鵺姫真話』(00) 岩本隆雄
・『猫の地球儀』(00) 秋山瑞人
・『やみなべの陰謀』(99) 田中哲弥
・『バトル・ロワイアル』(99) 高見広春
・『グッドラック 戦闘妖精・雪風』(99) 神林長平
・『チグリスとユーフラテス』(99) 新井素子
・『幻惑密室』(98) 西澤保彦
・『ブギーポップは笑わない』(98) 上遠野浩平
・『天夢航海』(97) 谷山由紀
・『敵は海賊・A級の敵』(97) 神林長平
・『ライトジーンの遺産』(97) 神林長平
・『ちほう・の・じだい』(97) 梶尾真治
・『光の帝国 常野物語』(97) 恩田陸
・『アルカイック・ステイツ』(97) 大原まり子
・『異形コレクション』(97) 井上雅彦監修
・『MOUSE』(96) 牧野修
・『人格転移の殺人』(96) 西澤保彦
・『SFバカ本』(96) 大原まり子・岬兄悟編
・『七回死んだ男』(95) 西澤保彦
・『死神のいる街角』(95) 中井紀夫
・『タイム・リープ』(95) 高畑京一郎
・『スキップ』(95) 北村薫
・『言壺』(95) 神林長平
・『魂の駆動体』(95) 神林長平
・『姑獲鳥の夏』(94) 京極夏彦
・『クロノス・ジョウンターの伝説』(94) 梶尾真治
・『東亰異聞』(94) 小野不由美
・『戦争を演じた神々たち』(94) 大原まり子
・『くるぐる使い』(94) 大槻ケンヂ
・『星の感触』(94) 薄井ゆうじ
・『雨の檻』(93) 菅浩江
・『ドグマ マ=グロ』(93) 梶尾真治
・『タイム・リーパー』(93) 大原まり子
・『吸血鬼エフェメラ』(93) 大原まり子
・『新興宗教オモイデ教』(93) 大槻ケンヂ
・『戦争の法』(92) 佐藤亜紀
・『昔、火星のあった場所』(92) 北野勇作
・『猶予の月』(92) 神林長平
・『死して咲く花、実のある夢』(92) 神林長平
・『エイリアン刑事』(92) 大原まり子
・『おしまいの日』(92) 新井素子
・『リング』(91) 鈴木光司
・『メルサスの少年』(91) 菅浩江
・『よろずお直し業』(91) 草上仁
・『奇妙劇場』(91) 梶尾真治・森下一仁他
・『恐竜ラウレンティスの幻視』(91) 梶尾真治
・『天使猫のいる部屋』(91) 薄井ゆうじ
・『時の果てのフェブラリー』(90) 山本弘
・『七都市物語』(90) 田中芳樹
・『〈柊の僧兵〉記』(90) 菅浩江
・『歌の降る惑星』(90) 菅浩江
・『帝王の殻』(90) 神林長平
・『完璧な涙』(90) 神林長平
・『サラマンダー殲滅』(90) 梶尾真治
・『英雄ラファシ伝』(90) 岡崎弘明
・『月のしずく100%ジュース』(90) 岡崎弘明
・『ハイブリッド・チャイルド』(90) 大原まり子
・『星虫』(90) 岩本隆雄
・『アクアリウムの夜』(90) 稲生平太郎
・『宇宙船〔スロッピイ号〕の冒険』(89) 横田順彌
・『上弦の月を食べる獅子』(89) 夢枕貘
・『邪眼』(89) 柾悟郎
・『山の上の交響楽』(89) 中井紀夫
・『チョコレート・パフェ浄土』(89) 梶尾真治
・『夏の魔術』(88) 田中芳樹
・『くらげの日』(88) 草上仁
・『過負荷都市』(88) 神林長平
・『遠い海から来たCOO』(88) 景山民夫

(リストに対する)感想としては、ふだん他のジャンルに入れられているような作品がわりと多いと思ったのと、あと今年の後半あたりの作品がけっこう多い気がしました。これを見て、SFってそういえば出たばかりのものはあまり読まないな……と思ったわけですが、(本格)ミステリだとノベルスで出されるものも多いのに対してSFだとハードカバーのものが多くなるからですね。

2002/12/05
「石崎幸二と並ぼう! ひとりキャンペーン」でした(^〜^;)

 みすらぼで知った、輝く月夜に載せられているQuestionに何とか正解しました。
 2回も不正解。……で3回目に送った答えで正解という、ちょっとそれは当たっても恥ずかしいんじゃないかという感じですが(笑)

 問題を最初に見た時に「森博嗣なら3分あれば解けそう」とか思ったのですが、答えがわかってからもやっぱりそう思いました。
【谷山浩子】ひとりでお帰り、ここにいるよ、あかり (5)

 アルバム「銀の記憶」

「101の質問」の中にもそういった質問があるわけですが、結婚を期に谷山浩子のつくるものがかわったという感じがしていて(まあ、谷山浩子は常にかわっているともいえるのですけど)、わたしは「銀の記憶」というアルバムをその変化の基準にしています。

 発売当時、このアルバムのことを谷山浩子自身がこんなような言葉で紹介していました。

「これはひとりで始まりふたりに終わるアルバムです」

 この言葉は「銀の記憶」が1曲目の「ひとりでお帰り」から始まり、10曲目の「二人目の人類」で終わるということを指しているのでもありますが、同時にそれはこのアルバムがどういうものなのかを最小の言葉で説明しているのでもあると思います。

「銀の記憶」の収録曲を見ると、1曲目{ひとりでお帰り」に登場する主人公はひとりきりの少女です。2曲目「銀の記憶」は学校を舞台にした少女の初恋の歌です。それから3曲目以降、片思いの曲や失恋の曲を経て、9曲目「Miracle」と10曲目「二人目の人類」のハッピーエンドの曲で終わります。
 この曲順がひとりの女性の半生を順番に歌ったものであるかのように見えるわけです。「銀の記憶」というアルバムの中で、ひとりの女性がいままでの自分の人生をふり返っているのではないかと考えられるわけですね。
 ひとりの少女がそこに出て来る歌のような経験をしながら成長してふたりに至る。そして少女だった頃をふり返って、過去の自分へ「ひとりでお帰り」と歌っている。
 そのひとりの女性というのが谷山浩子自身だと思えるわけです。

 9曲目の「Miracle」にこんな歌詞が出て来ます。

 あなたを照らした星たち
 めぐりあい別れた人たち
 せつない記憶は今も あなたの中で生きてる
 この言葉はそのまま自分自身にも向けられているのでしょう。そうした想いが「銀の記憶」というアルバムになったのではないかと思うのです。

 このように、「銀の記憶」は「ひとりで始まりふたりに終わる」、ひとりの女性の小さな歴史が語られているアルバムなのだと思います。

 そう思ってみると「銀の記憶」という、作者の初恋のエピソードを歌にした曲があることやいままでの代表的な曲の中から1曲、新バージョンであらためて入れようということが最初から決められていたことなども「歴史的」なことだと考えられるわけです。

 こんなふうに「銀の記憶」がいままでの自分の過去をふり返ったアルバムだとして、どうしてそういったものが作られることになったのか考えてみると――ここで結婚(に至る出来事)という理由が出て来るわけです。人生の転機に立った時にそんなふうに自分の過去をふり返ってみたのではないかと思うのですよね。
 まあ、「銀の記憶」という曲に出て来る初恋の相手と再会して、それが結婚に至るわけですが、そうしたことも相手の人生を想い、自分の人生を想う理由になったのかもしれません。

 いままでの人生ふり返るということはこれからの人生を見つめることへとつながります。このアルバムのラスト10曲目の「二人目の人類」にはこういう詞あります。

 眠るあなたのうしろの闇に 何十億の
 見知らぬ母が 見知らぬ兄が 見知らぬ友が
 ふと見えた気がした

 こうしてふたりに至ったこのアルバムはさらにその世界を広げることを予感させながら終わります。

 ここまでに書いて来たようなことが「銀の記憶」というアルバムなのだと思っています。
 これは節目のアルバムであり、そしてそれからの谷山浩子の向かうところを示しているアルバムでもあるのだと思います。
 その向かう先は「銀の記憶」のラストを引き継いだところです。
 それはたとえば「ひとりでお帰り」「ここにいるよ」「あかり」のような人間に対する世界の広がりになります。そして「ひとりでお帰り」、それと同じように現在の自分が過去の自分のことを歌った「岸を離れる日」「人間として歩いてきた 歩いていく これからも」という「僕は鳥じゃない」などは時間的、歴史的な広がりを見せています。

 2002年のアルバム「翼」に収録されている「学びの雨」はこうした世界に対する広がりや時間的な広がりといったものがよく出た作品なのではないかと思います。それが谷山浩子が辿り着いたところで、いちばん新しい谷山浩子なのだと思っています。
【どれみ】12月1日

「元老院魔女の会議にかけて決めます」という慎重な判断をしているモタとモタモタはニセモノだと思いました。

2002/12/02
 きょうの大阪さん。

「ええか。

 突貫工事はトッカーントッカーンや。
 護岸工事はゴガーンゴガーンやで。

 これさえおぼえておけばアイテムゲットや」
【更新】谷山浩子ファンへの101の質問

 サカキさんの回答を新たに加えました(サカキさんのサイト木陰でお昼寝にある回答ページへのリンクです)。

 サカキさん、ご回答どうもありがとうございました。

 64問目の答えにある「ヴィシュバノ−ル変異譚」ってライトノベルファン度調査にも入ってますが、十夜さんの掲示板でも話題に上がってたし、うちの掲示板でもうゆのりもさんが良いといってましたね。
 わたしの守備範囲外っぽいのですけど、これは読んでみたほうがいいということなのでしょうか(^〜^;)



 サカキさんは谷山ファンに100の質問というコーナーをやっておられます。
【音楽】工藤順子「平日マチネー」

 遊佐未森の初期のアルバムに入っている「夏草の線路」「僕の森」などの数多くの名曲の作詞をしていている工藤順子さんのソロアルバム「平日マチネー」がインディーズで発売されてます。
 未森さんやみとせさんや吉良さんなんかも参加してます。

 CDはタイトルのリンク先で買えると思います。あとインディーズのCDを売っているお店にもある……かな?

 2000年の12月に買ったCDなのでここの日記で話題にしたことはなかったのですが、出ていることを知ったら欲しいという人もいるんじゃないかと思って、書いてみました。
 わたしは「雨やどりの木」がお気に入り。

2002/12/01
 きょうの大阪さん。
(すっかり忘れかけてました……(^〜^;))

「『走れメロス』ってあるやろ。
 最後のほうで殴り合いするやんな。私、あーゆうんはよくないと思うんや。

 メロスはずーっと走ってきたんやで。走れメロスゆうくらいやから、は並たいていの走りとはちゃうわけやろ。だからもうへとへとや。……そんな人間に力いっぱい殴られても痛ないで?

 相方も相方や。メロスが帰ってくるまでずっと処刑台にしばられてたんやで。だから思いきり殴ろうとしてもぜんぜんあかんねん。へなちょこパンチや。

 だからな、あれは感動的でもなんでもないねんで。だまされたらあかん」
【谷山浩子】ひとりでお帰り、ここにいるよ、あかり (4)

「あかり」の明かり

「あかり」は何も見えなかったきみの暗闇を照らす明かりによってきみの世界には本当はいろいろなものがあるのだということがわかっていくという歌です。

 この「あかり」という歌ではそのきみの世界を照らし出す明かりというものがいったいどういったものなのかということについては触れられていません。
 この歌を聴いただけではこの明かりについて、たとえば「赤い自転車」「古びたベンチ」といった、歌の中でそこにあることがわかって来るいくつかのものと同じようにきみの世界のものだと解釈することも出来ます。そしてそう解釈できる以上、それが間違いということもないのでしょう。
 でも、ここで前に書いたようにこの歌の内容が「ここにいるよ」とそっくりだということを思い出してみるわけです。

 ささやかな明かりだけど
 わたし ここにいるよ

「ここにいるよ」ではこのように歌の語り手が相手のささやかな明かりになるといっています。
 それと同じように「あかりで何も見えない暗闇に灯る明かりもこの歌の語り手のものだと考えられるわけです。きみに語りかけている語り手の想いがその世界の暗闇を照らしているわけです。

 そして、ぽつりぽつりと順番に灯っていく明かり。それはこの語り手と同じようにきみを照らしているたくさんの誰かの明かりなのだと思うのです。いままでに会った誰かやこれから会う誰かの。
 この歌できみが帰っていくのはそんな「幾千万のきらめく灯」のところなのですよね。

 ここでもうちょっと引用の手を伸ばしてみると、この「幾千万のきらめく灯」の中のひとつは「ひとりでお帰り」で歌われているものであるようにも思えます。

 きみの今のその淋しさが
 遠い街の見知らぬ人の
 孤独な夜を照らす
 ささやかな灯に変わるだろう

「ひとりでお帰り」での「人は誰かを照らす明かりになれる」という励ましに出て来る明かりがぐるっと巡って「あかり」での「人は誰かの明かりに照らされている」という励ましに出て来る明かりになっていると考えることも出来るわけなのですよね。

 谷山浩子には励ましソングと呼ばれているジャンルの曲があります。「ひとりでお帰り」より前のそういった曲は自分で自分を励ましているものがほとんどです。「ピエレット」「銀河通信」のように誰かが「きみ」を励ましているという形をとっているものもありますが、それも自分自信を励ますための歌(物語)です。
 明かりというテーマでつくられた歌は、いままでに書いたように、現在の自分過去の自分を励ます「ひとりでお帰り」からわたしあなたを励ます「ここにいるよ」を経てきみを励ます「あかり」になりました。
 自分で自分を励ますための歌(物語)として、それまで自分の中で完結していた谷山浩子の励ましソングが自分でない自分他人としての自分を励ます「ひとりでお帰り」をきっかけにして自分でない誰かを励ますための歌(物語)になっていった。この明かりをテーマにした3曲を聴いているとそういうふうに思うわけです。ここに書いて来たことはそういうことです。

 そしてこのテーマは自分の明かりが知らない誰かを照らすこともあるのかもしれないという考えから、自分は知らない誰かの明かりに照らされているのかもしれないというところまで世界を広げています。

 今回は明かりというテーマで作られた歌について長々と書いて来ました。でも、ここに書いたことは励ましソングの変化というだけではなく谷山浩子自身の変化なのですよね。ここで取り上げた「ひとりでお帰り」「ここにいるよ」「あかり」はその変化がよく出ている3曲なのではないかと思います。

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